皆様こんにちは。
管理栄養士・フードコーディネーター・料理家
㈱Smile meal 代表 渥美まゆ美です。
ただ今家の方は凍える寒さだと思うのですが
お仕事で訳あって常夏に来ております🌞
ただその日々を綴る前に
本当は出発前にアップしたかったブログを
先に投稿させてください。
・・・Wi-Fiがつながる場所とそうではない場所を移動しているので
なんだか今日になってしまいました^^;
出国前のお仕事は
兵庫県介護老人保健施設協会にご依頼いただき
神戸での、シンポジウムでした。
といっても、私は今施設で仕事をしているわけではないので
はじめお断りをしたのですが
施設での話や、自立支援に向けてのケース例は
他の方がお話をしてくださるとのことで
私は過去ずっとやってきた
介護予防のための料理教室について
お話をしてほしいとのことだったので
パネリストとして参加をさせていただきました。
基調講演は群馬県の内田病院を運営されている
田中志子先生のお話。
医療の枠を飛び出し、保育園から介護施設まで全てを1つの街のように
作った先生です。
そして、年間びっくりするような講演の数をこなされていますが
それでも「現場に立たないと仕事していないような気分になるから
立ち続けるのよね」と言って
認知症の方々に対して、どのように対応をしているのか
症例を目の当たりにして
少し(かなり)衝撃を受けました。
先生や職員の声かけや働きかけで態度を全然変えてしまう患者さんの例を
動画で見せてくださったり・・・
ただでさえ重労働と言われる介護の現場。
ここまで根気よく一人一人に向き合ってくださる現場があるのだと
そしてここまで1人に対して人手が必要なことは
もっと世の中に知ってもらわなくてはいけないことだと
心から思います。
先生のところの病院の認知症患者はしばらず、そして徘徊できる
認知症患者がとっても多いとのこと。
そこを受け入れるのがどれだけ大変なのかは
私も身を持って感じてきた数年間だったのですが
実際そこを実現されている先生の現場は
今後のモデルとしてもっともっと医療、介護の現場にとどまらず
学校、保育園、地域、全ての方々に知ってもらう仕組み作り、
まちづくりの1歩なのではないかなと思いました。
私は僭越ながら、食事や料理をすることに対して、施設から自宅へのシフトの方向ではなく
介護予防としてどのような効果が期待でき、料理全てできなくても
どういった場面で関わることができるのか、どういった効果があるのか、
などなどお話をさせていただきました。
内田先生も
「料理の角度で考えたことがありませんでした。ぜひうちでも
取り入れてみたいと思います。」と言われたことは
とても嬉しかったです。
そして私は高齢者のみで過ごすより、若い人たちや子供達が
普通に同じ空間をうろうろする環境がもっと増えないだろうかと
(もちろん怪我のリスクなどが高くなることも理解している上でです。)
思っているのですが
そこを(私も食い入るように質問ぜめしてしまったのですがw)
「保育園と老人施設を同じ場所に建てるのはもちろん大変だったわよー。
でも必要だと思うから、頑張ってあちこちに交渉して、建てたのよ。」
なって、さらっとお話し、実現されている先生には
本当に頭が下がりました。
その地域では、小さいうちから認知症に対して理解をし
声のかけ方もちゃんと教えているのです。
いざ身内で直面すると、日々変わって行く姿に
NGと言われる声かけを当たり前のようにしてしまうと思うのです。
それを小さい頃から病気に対して理解していたら
我々も、社会も、どれだけ良い方向に向かって行くでしょうか。
栄養士会でも在宅に向けての訪問管理栄養士を強化していく方向が
ここ数年とても強く感じられます。
私たち専門職ができること、直接介護に関わっていない者でも
たくさんあると思いました。
この先の長い人生の中で、何ができるだろうかと
ふと立ち止まって、考えさせられる貴重な時間になりました。
先生方、関係者の皆様方、本当にありがとうございました。
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さて、ただ今この国におります・・・。
こちらについての仕事のことは
また後日、書かせてください😃
それでは良い一日を・・・・・・?